子供の病気と思われていた百日ぜきが、ここ10年で成人にも急増しています。国立感染症研究所感染症情報センターは、全国約3000ヶ所の小児科から百日ぜきの患者数について報告を受けていますが、今から16年前の2000年度の成人の患者の割合は、わずか2.2% でした。それが年々、右肩上がり出緒伽し、今年に入ってから五月初旬までの総患者数は1500例以上で、そのうち、20歳以上の患者が56% を占めています。

百日ぜきとは、百日ぜき菌が感染して起こる急性の呼吸器の病気。百日ぜきにかかった人のせきやくしゃみ、唾液などのしぶきに含まれる菌を吸い込むことで感染します。

百日ぜき菌に感染すると、7〜10日の潜伏期間を経て、最初は風邪のような症状で始まり、やがて「ヒューヒュー」「コンコン」という発作性の激しいせきが起こります。発熱は軽度の場合が多いものの、せきの発作を何度もくり返し、呼吸困難に陥ります。

特に、乳幼児が百日ぜきにかかると重症化しやすく、せきの発作のために顔面や皮膚に細かい出血点が出たり、息がつまって死亡したりすることすらあります。回復しても、脳が酸素不足になり手足の麻痺や知能障害などの後遺症が残る心配もあるのです。

その一方で、成人が百日ぜきにかかった場合、中には激しいせきで肋骨を骨折する人もいますが、たいていは軽症です。
しかし、問題なのは、百日ぜきにかかっていることに気づかず、単に風邪が長引いていると思って放置するうちに、免疫を持たない乳幼児へと百日ぜきを感染させてしまうことです。

では、なぜ成人に増加しているのでしょうか?ワクチンの効果が次第に弱くなることがわかってきました。
子供の頃にワクチンをうっても成人になる頃には、免疫が弱くなっていると言うことです。

もし、小児で、熱はたいしたことがなくても、激しいせきで吐いたり眠れなかったりするときは、百日ぜきが疑われます。成人でも激しいセキが二週間以上続くなら、百日ぜきの可能性が考えられます。そうした場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。

また、日頃から腸内環境を整えておくことで免疫力アップにつながります。善玉菌優位の腸内環境にするにはやっぱり便秘には注意しなければいけません。いつでも腸を元気な状態にしておくことも百日ぜき予防になります。イサゴールの食物繊維で腸を元気に!